「派遣先がすごく魅力的だから正社員になりたい!」
「有期雇用の派遣から正社員になんてなれるの?」
そんな疑問にお答えします!!
雇用期間に定めがある「有期雇用派遣」。
いつ雇用が切られるか分からないため不安定な働き方と言えますが、簡単な作業から気楽に働けるのが魅力です。
たしか、有期雇用派遣って正社員になれる保証はないよね?
そうだね。紹介予定派遣とは違って正社員登用が前提じゃないよ。
なのに、正社員になれる可能性があるの?
うん!実際に、ぼくは有期雇用派遣から正社員になれたよ。
「6つのコツ」を押さえておけば、正社員登用の可能性が広がるよ。
正社員雇用の可能性がある派遣と言えば「紹介予定派遣」ですよね。
しかし、ある程度のスキルが求められたり、正社員前提ゆえのプレッシャーに感じてしまったりして、ハードルが高いと感じていらっしゃる方もいると思います。
そんな方は、有期雇用派遣も選択肢に入れてみるのもアリです。
まずは派遣として少しずつスキルを磨きつつ、その職場や仕事内容が気に入ってから正社員を目指すのです。
この方法ならちょっとハードルが下がりませんか?
この記事では、実際に有期雇用派遣から正社員登用された経験のある筆者が、正社員登用されるためのコツを6つご紹介します。
これらを実直に行えば、有期雇用派遣でも正社員登用の道が開かれるかもしれません。
ぜひ、最後まで読んでみてください!
・教育福祉系の仕事で鬱になり、未経験ながら派遣社員として製造業へ。
・大手製造会社(プライム上場)で約3年派遣社員として働き、派遣先で正社員登用。
・派遣先の業績悪化による派遣切りにあった経験も。
経験者が教える正社員登用されるコツ6選
派遣であっても、正社員登用される可能性があることは分かっていただけたと思います。
しかし、派遣社員として普通に淡々と仕事をこなしていくだけでは、正社員登用の話は出てこないでしょう。
そこで、派遣社員から正社員登用された経験のある筆者が、派遣先から正社員登用してもらえるコツをお伝えします。
実際に筆者がこれらを実直に行った結果、正社員登用を勝ち取れることができました。
それでは、コツを6つ紹介します。
- コツ①:挨拶・報連相を徹底する。
- コツ②:メモをとる。
- コツ③:業務改善を行う。
- コツ④:積極性を見せる。
- コツ⑤:社内イベントがあれば参加する。
- コツ⑥:正社員になりたい、という意思を示しておく。
全てとても大切なことなので、しっかり心に刻んで実行してみてください。
6つのコツについて、簡単に解説していきますね。
コツ①:挨拶・報連相を徹底する。
社会人の基本ですが、挨拶と報連相(報告・連絡・相談)をきっちり行いましょう。
なぜ、こんな基本的なことをお伝えするかというと、”意外にできる人が少ない”からです。
そのため、挨拶や報連相をしっかりできるだけで、「ちゃんと仕事できる人」だと思われます。
具体的な挨拶・報連相のコツをお伝えします。
自分の中では”できている”と思っていても、案外周りからはそう思われていないこともあるので、今一度自分ができているかチェックしてみてください。
挨拶のコツ
・出会った人全員に「おはようございます」「お疲れさまでした」を言う。
・大きな声でなくてもいいが、相手に聞こえる声で言う。
・少し笑顔を添えると好印象。
・挨拶の後、時間があれば軽い雑談(天気の話、通勤時の話など)をする。
職場に慣れてきたら、挨拶の後に軽い雑談をするのがポイントです。
仕事以外の話を少しするだけで、相手との心理的な距離がグッと縮まります。
人は話しかけてくれる人に好印象を持つものです。
今日の天気や、ちょっとした話のネタを用意しておこう!
報連相のコツ
・毎日どこかで仕事の進捗状況を伝える。
・変化点・異変があればすぐに伝える。
・ミスしても隠さずに話す。(後でバレると悪印象)
・気になったこと、質問があればすぐに確認する。(自分で調べる努力も必要)
・ミスだけでなく、うまくいったことも伝える。(嫌な報告ばかりだと話を聞きたくなくなる)
・報告することが多いときは、メモをしておいて簡潔に伝える。
報告、連絡、相談ができる人は意外と少ない。
簡潔に伝える練習をしておくといいよ!
コツ②:メモをとる。
2つ目のコツは「メモをとる」です。
これも仕事の基本ですが、意外にできていない人が多いのでぜひ実践してみてください。
メモをとることには多くのメリットがあります。
メモをとるメリット
・作業や指示内容を忘れてしまうのを防ぐ。
・聞くだけではなく、書く作業も行うことで覚えやすくなる。
・視覚的に理解したり、複数の項目を整理したりできる。
・わからないことがあれば、メモをもとにすぐに質問・確認できる。
・メモをとる姿勢を見せることで「やる気」を見せることができる。
上司に同じことを何度も聞いてしまったり、約束事を忘れてしまったりすると信頼を失うことになります。
一度聞いたことは何度も聞かなくてもいいようにメモをとりましょう。
筆者は、よくメモをとっていました。
会社から支給されたノートにメモをしながら仕事を覚えていったのですが、それがすごくよくできていたようで、新人に仕事を教えるときに自分のノートが使われることもありました。
また、メモをとることで「やる気がある」「真面目」という印象を与えられ、いろんな仕事を任せてもらえるようになりました。
メモをとるのは自分の仕事をしっかりこなすのに必要なだけではなく、相手に与える印象もよくするのでぜひ実践してほしいです。
相手の時間を奪わないよう、要点だけメモをして、後で整理しよう。
メモを習慣化しておくと仕事の効率も上がるよ!
コツ③:業務改善を行う。
コツ3つ目は「業務改善を行う」です。
業務改善とは、業務を効率化して作業時間を短縮したり、安全に仕事ができるように環境整備を行ったりすることを指します。
業務改善をすると、「働きやすい職場」になり「一日に進められる作業を増やす」ことができます。
つまり、会社にとって”利益”になる、ということです。
派遣社員が業務改善なんてしてもいいの?
出しゃばってると思われない?
派遣社員だから……と遠慮する必要はないよ!むしろ感謝されます。
業務効率を上げることは、会社の”利益”につながるからね。
「こうした方が楽なのに」
「この情報を整理したら作業効率が上がりそう」
「こうしたらケガするリスクが減り、安全に作業できそう」
など、少しでも改善できることがあればまずは直属の上司に相談してみてください。
ただし、自己判断で業務改善は勝手に行わないことが大事です。
なぜなら、非効率だと思える作業にも何らかの理由があるかもしれないからです。
業務改善のコツ
・小さなことでも仕事が楽になりそうと思ったら積極的に取り組む。
(小さなことの積み重ねが大きな改善になる)
・業務改善したい場合は、一度上司に相談する。
(ベテランの意見をもらえる)
ただの派遣社員から「正社員登用させたい派遣社員」にランクアップするために、業務改善は欠かせません。
正社員の方々は、いかに業務を改善していくかが重視されがちなので、ここをクリアできれば正社員への道が開けてきます。
ぼくの経験した職場では、正社員には毎月業務改善のノルマが課されていました。業務改善ネタを提供すると喜ばれるよ!
コツ④:積極性を見せる。
4つ目は「積極性を見せる」です。
積極的で前向きな人でいると、この人に頼ってみよう、と思ってもらえます。
その結果、仕事を任せてもらうことが増え、業務の幅が広がり、会社にとってなくてはならない存在になります。
積極性を見せる、と言っても様々な方法があります。
その一例を紹介します。
積極性を見せるコツ
・自分の業務が早く終わったら、何か手伝える仕事がないか上司に聞いてみる。
・業務に関連する資格を取得する。
・仕事を頼まれたら極力引き受けるようにする(キャパの範囲内で)
・コツ①~③の実践(相談、メモ、業務改善の提案)
筆者は、一つの業務をしっかりこなせるようになったら、上司に「新しい仕事を覚えたい」と言うようにしていました。職員の仕事の割り振りの関係で断られることもありますが、基本的には喜んで新しい仕事を振ってくれます。
また、製造関連の資格がなかった筆者は、「危険物取扱者乙種4類」の資格を独学で取得しました。
なぜ、危険物取扱者の資格を取ったかというと、派遣先の正社員全員取得するよう推奨される資格だったからです。
また、国家資格でもあるので、正社員登用されなかったときの転職活動に役立つと考えたからです。
資格を独学で取得すると、派遣先の上司に「やる気がある」と思ってもらえます。
資格取得で様々な人に評価され、自分をアピールすることができたと感じています。
もし業務に役立ちそうな資格があればチャレンジしてみてください!
「正社員の人が会社から何を求められているのか」をよく観察しよう。
正社員と同じような動きをすることが正社員登用の可能性を高めるよ。
コツ⑤:社内イベントがあれば参加する。
5つ目は「社内イベントがあれば参加する」です。
社内イベントとは、学習会、社内での健康活動、飲み会などです。
派遣社員の中には、こうした社内イベントに参加したくない、と思っている方も多いでしょう。
業務に関係ない「飲み会」に参加したくないから派遣を選んでいる、という人もいらっしゃると思います。
実際に、自分の派遣先にいた派遣社員はあまりこういうイベントには参加していませんでした。
しかし、参加する人が少ないからこそ、参加することで派遣先の社員さんに強烈な印象を残せるのです。
筆者が派遣社員の時に参加したイベントの一例です。
社内イベント一例
・新しく導入する検査機器の使い方の講習
・会社が健康増進を目的として開催する「ウォーキング大会」
・会社の地域貢献活動(ゴミ拾い、子ども向けイベントなど)
・各種飲み会(忘年会、歓迎会など)
社内イベントに参加することによって得られた効果は以下の通りです。
社内イベントに参加する意義
・講習の参加で仕事への積極性を示せる。
・イベントを通して派遣先の社員さんと仲良くなれる。
・社員さんとの共通の話題ができ、コミュニケーションがとりやすくなる。
・飲み会を通して、普段聞けない話が聞けたり、仲を深めたりできる。
人は、何度も顔を合わせるうちにその人に対し好感を抱きやすくなります。
これを心理学では単純接触効果と言います。
イベントに積極的に参加し、社員さんと顔を合わせる機会を増やすことで、自分の印象をよくすることができます。
飲み会では嫌な絡まれ方をすることもあるかと思いますが、基本的には相槌を打ちながらニコニコ話を聞くだけでOK。
もしパワハラ・セクハラなど、本当に嫌なことをされてしまった場合は、相談窓口に連絡してくださいね。
交流の機会を逃さないようにしよう!
仲のいい人が増えると正社員登用を後押ししてくれる人も出てくるかも。
コツ⑥:正社員になりたい、という意思を示しておく。
6つ目は「正社員になりたい、という意思を示しておく」です。
これ、意外と大切なので覚えておいてください。
「派遣で入ってるのに、正社員になりたいと言うなんておこがましい」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、正社員になる気持ちがあることを伝えておかないと、派遣先企業の社員の方も「正社員にならない?」と誘うのを躊躇ってしまいます。
なぜなら、「ゆくゆくは正社員で働きたい」と思っている有期雇用派遣の方は少ないからです。
ただ、正社員になりたいという旨を伝えるタイミングは間違えないようにしてください。
タイミングとしては約3~6か月以上働いて、なおかつある程度自分で仕事をこなせるようになったときが適切です。
ある程度仕事ができるようになってから伝えるのがいいんだね。
たしかに、その方がこちらとしても言いやすいかも。
うん!
まずは一生懸命仕事を覚えて、信頼される人になろう!
注意点が一つ。「正社員になりたいです!」とストレートに上司に言うのはNGです。
休憩時間や飲み会など、雑談をする中でやんわり伝えるのが効果的です。
「実は、ここの会社が大好きなので、できたら正社員になれたらなぁと思っています」
「この職場の人たちがすごく好きなので、ずっとここで働きたいと思っています」
みたいな感じです。
このように、正社員になりたい気持ちをやんわり伝えておくことで、上司が正社員登用を視野に入れてくれる場合があります。
そうすると、これまで以上にいろんな仕事を任せられるようになるでしょうし、正社員登用を目指すにあたってやるべきことを教えてくれることもあります。
実際に筆者も、「できたらここで正社員になりたい」と言い続けていました。
そのおかげで、仲良くなった社員さんが人事まで掛け合ってくれたり、筆者の仕事ぶりを上の人に伝えてくれたりしてくれるようになりました。
いろんな方に助けていただいたおかげで、「正社員登用」を勝ち取ることができたと思っています。
まずは仕事をきっちりとこなす、そしていろんな社員さんと仲良くなることを大事にし、正社員になりたい気持ちが強くなったタイミングでその気持ちをやんわり打ち明けてみましょう。
叶えたい目標を口にするって大事だね。
まとめ
6つのコツと努力で派遣から正社員になれる可能性は広がる!
有期雇用派遣は正社員登用が前提ではありません。
しかし、会社に大きな利益をもたらす優秀な人材であれば、会社側は「この人材が欲しい!」と思います。
つまり、有期雇用派遣であっても会社にとって必要不可欠な存在になれれば正社員登用のチャンスは訪れます。
そのために何をやるべきか。
それが今回紹介した6つのコツです。
- コツ①:挨拶・報連相を徹底する。
- コツ②:メモをとる。
- コツ③:業務改善を行う。
- コツ④:積極性を見せる。
- コツ⑤:社内イベントがあれば参加する。
- コツ⑥:正社員になりたい、という意思を示しておく。
「仕事の基本が身についていること」
「最低限のコミュニケーション能力があり、職場になじめていること」
「仕事に前向きで業務改善やスキルを上げる努力をしていること」
これらができていれば、ほとんどの職場で戦力になれますし、正社員への道が開けます。
最悪、派遣先での正社員登用が無理でも、スキルを磨いていれば転職に役立ちます。
今現在、正社員登用を目指して派遣で頑張っておられる方は、今回紹介した6つのコツを意識して業務に取り組んでみてくださいね。
コメント